創作クラスの補足『墨彩画』
こんにちは。描画筆子です。
7/22ご参加いただいた皆さま、思い思いの絵柄と筆文字を見せていただき、
ありがとうございました🌸
私の脳がとても喜んでおりました😌
創作の書はまさしくお手本なしの芸術書道です。
普段のお教室は、実用書道、書写、お習字に特化していますので、たまにはこういう
芸術書道も解放感があり、皆さまの隠れた美センスや個性豊かな表現力に
触れることはとても良い刺激になるなと感じた一日でした✨
以下、
創作クラスの補足になりますので、受講された方、これからされる方は、
ぜひご覧いただけると幸いです。
まず、『墨彩画』について。簡単に言うと、墨を付けた筆で下絵を描いた後に、
水彩絵の具で色塗りをしたものです。
『水墨画』は墨筆で濃淡をつけるのみの作品です。
今回描き方の参考になればと、『墨彩画』『水墨画』用に使われる
画仙紙はがきではなく、
あえて表面がつるつるしたケント紙(ペンなど、普通のイラスト用のもので、
インクジェット対応です)にて、ヒマワリの『墨彩画』を
なるべく描きやすくご紹介できればと思います🙇
<用意するもの>
・普通紙のはがき
・墨液
・水彩絵の具、顔彩など
・小筆
・水筆(カートリッジに水を充填できるもの)か、小さい絵筆
・水
・小さい容器
・ふき取り用にティッシュ、和紙など
・メモ書きなど色確認のための裏紙一枚
①小さいパレットや容器などに、水、墨液をそれぞれ分けて、5滴ほど落とします。
②小筆にまず墨を筆先に少しだけつけ、水に混ぜます。
③薄墨ができたら、濃さを、メモ書きで確認します。※極力薄くします。
④グレーより薄い、近くで見たら見える程度で最初に〇を3重に書きます。
⑤少し乾かして薄墨をさらに、点々のように描いて重ねます。
⑥円の隙間に敷き詰めるように、点々や、線、「の」などを細かく描きます。
※塗りつぶさないように気を付けてください。
⑦花びらの円を描いておきます。※極力見えない程度に薄くしてから円を大きく描きます。
⑧薄墨を付けて、花びらを下書きした円のふちに合わせて描いていきます。
⑨花びらは多い方がいいので、重なるように後ろの花びらも描きます。
⑩花びらのふちを少しだけ、墨を追加して少し濃くした色で
再度縁取ったりしてもいいです。花びらの先端の方は、
下書きをごまかすためにも少し太めにふちどりしたりなどそろって
いないほうが味があります。
⑪花びらの脈(線)を花びら一枚につき、1-3本くらいを真ん中から、細く描きます。
⑫花びらの下に、ギザギザのレモン型の大き葉っぱを書きます。
葉脈(線)を枝のように描きます。
⑬水彩パレットで、黄色を出し、水筆や絵筆で薄い黄色を確認してください。
※最初は薄く、水も極力少なめにしてべたべたと塗らずにさっと塗ります。
⑭花びらの先端と中心辺りは濃いめにする、もしくはオレンジややまぶき色など
同系色で重ねます。※同系色の場合はふき取り不要です。
⑮黄色を使っているので、そのまま茶色を水筆に少しつけ、種の部分を点々と塗ります。
⑯点々の効果として全体が同じ濃さにならないように、わざとまだらにしましょう。
⑰水彩パレットで、黄緑か緑色を出し、水筆や絵筆で色の濃さを確認してください。
※最初は薄く、水も極力少なめにしてべたべたと塗らずにさっと塗ります。
⑱少し濃くした緑を上からまだらに二か所くらい(葉脈の近く葉っぱの先など)
にちょんちょんと色を付けます。
完成✨
★細かい画像は、Instagramのリール と MOSH予約サイトのブログにもございます★
これとは別に画仙紙葉書に同じ水彩画で描いたヒマワリ(3本のもの)がありますが、
書き方はそれほど変わりはないですが、下絵は、絵筆に茶色と黒を混ぜて描いています。
3本なので手間はかかりますし、画仙紙なので、
下絵は滲まないよう水少なめにしています。
他にも、お見本として、
画仙紙+水墨画でも、竹やポケモン、うさぎなどを描いてみました。
水彩絵の具は、画仙紙はもちろんですが、
ケント紙(つるつるしたインクジェット対応の厚紙)でも
相性はいいと思います。
お子様が描くときに、たぶん滲みに一番困惑するのではないかと思います。
画仙紙の滲みはそれが特長なので、水墨画なら画仙紙がいいかと思います。
他、簡単に色鉛筆で描いた上から、筆文字を書くなどでも良いと思います。
参考お見本は画用紙に書きましたが、他にスタンプインキに半紙を
丸めたものでぱぱっと跡を付けたりなど、
とにかく、描いていて楽しくないとなので✨
そして、一応書道教室の一環ですので必ず筆文字は書いていただきます😌
最後に、前回開催日の私の息子の作品を載せます。
下書きは、30-40分程度で完了させてお清書に移りたいですね✨
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